お知らせ

人権集会

人権集会でした。児童会が人権を考えるための劇を行い、「人は、周りの些細な言葉で落ち込むことがあります。逆に励ましによって元気にもなれます。ちょっとした言葉で人を大切にできます。」というメッセージを全校に向けて送りました。劇の中では、何度も「ありがとう」という言葉が響いていました。

また、学校長から、次のような話がありました。

『最近 新聞に載ったいじめはこうです。

 東日本大震災で、福島の原発で放射能が漏れて 危ないので 住んでいた家を捨てて 避難してきた子ども 今は中学生です。避難して 転校してきた学校で ひどいことを言われました。
「ただで家に住めるんでしょう。 補償金もらってるんでしょう。 少しよこせよ。」
「放射能がついてるなら こっち来るなよ。」
 たいへんな目に遭っている人に ずいぶんひどいいじめですね。
 困っている人や 弱い立場の人をいじめるのは 最低です。
小さな子をいじめる。体が強くない子をいじめる。大勢で1人をいじめる。最低です。
人間は誰でも幸せになることができる権利がある。それが人権です。人権について お話しします。
この子は、名前は知りませんが、3年生ぐらいかな。
日本の子ではありません。とてもしっかりした顔つきをしていますが、学校へ行っていません。学校へ行けないのです。
学校がない。遠すぎて、車で何時間か行かないとない。
学校へ行っていないので、字も読めず、書けず、計算も知りません。ああ、学校へ行きたいなあと思っています。
世界中に 歳は小学生か中学生なのに、学校へいけない子どもが何人ぐらいいるでしょう。
100万人? 1000万人? いいえ、それは、1億2000万人ぐらいだそうです。日本にいる人全員の数と同じぐらいです。
学校へ行きたくても行けない人の理由はいろいろです。
学校がない。学校が遠すぎる。ちょっとぼろい学校があるけど、先生になってくれる人がいない。貧乏で学校へ行けない。
 毎日 町外れのゴミの山へ行って、ゴミの山は臭くて汚くて、危ないものがたくさん転がっていて、靴は買ってもらえないから裸足で歩くと怪我をして、ばい菌が入って病気になる。
そんなゴミの山へ行って 一日中 何か使えるものはないか、どうせ5円か10円だけど、何か売れるものはないか。そんなふうに働かされる。それをやらないと、家族がご飯を食べられない。
 また、違う国では、大人がこんなことを思っている。
「女の子は 学校へ行かなくていい。家でおうちの手伝いをしていればいい。女の子が学校へ行くなんて 間違いだ。」
学校へ行こうとして、銃で撃たれた人もいました。マララさんと言う人でしたね。
 人間は誰でも幸せになることができる権利がある。それが人権です。
 学校へ行って、勉強をして、大人になっても 人にだまされたりしないで、きちんと働ける そのことも 幸せのためにはとても大切なのです。
 大切なことなので 世界中の国が 誰でも学校へいけるように 人権を守る 法律を作っています。それでも 守られないところや 戦争で法律が守れないことがあるのですね。小学生のみなさんは 日本の法律に守られています。学校へ行くこと以外にも 人権はいろいろあります。
 いじめられない ということもそうです。
人をいじめることは ひどい場合 法律違反 犯罪です。一人一人の人権を守るためには 一人一人が まず お互いを大切にしなくてはいけません。
 児童会の人が してくれた劇のように 助け合って励まし合って まず 簡単な事でもいつもきちんと ありがとうを言えることは お互いを大切にするのに 大事なことだと思います。』
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