H22年度

<親子でおもしろサイエンス1>こいのぼりは空の見張り番

  こいのぼりのエネルギーは「風」です。風の吹かない日は、ポールにへばりついてぐったりしていますよね。

 では、こいのぼりが元気になるには、どのくらいのエネルギーが必要だと思いますか?こい.png

 風速2mだとまず子どものこいのぼりが泳ぎ始めます。風速3mだと大人のこいのぼりも泳ぎ始めますが、角度は45度くらいでまだ元気がありません。風速4~5mになると、真横にぴんと張って優雅に泳ぎます。風速6m以上は舞い上がるような姿を見せますが、あたりは砂ぼこりがたち、小枝が揺れるほどです。ポールからはずれてしまわないように早めにおろした方がいいかもしれません。

 さて、こいのぼりは、風の強さだけでなく、大まかな天気の予想も教えてくれます。

 いつも風が吹いてくる方を向いているので、東を向けば東風、北を向けば北風です。低気圧が日本海を進むときは南風が強まります。こいのぼりが南を向いて大きく波打てば、暖かい空気がぐんぐん流れ込んできて気温が上がるでしょう。低気圧が遠ざかると北風に、その後高気圧に覆われてくると西よりにかわってきます。天気は回復に向かうでしょう。

 毎日こいのぼりを眺めていると、その泳ぎ方や向きで天気の変化がわかります。眺めるだけでなく、こいのぼりと一緒に風を感じてみませんか。

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