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『江戸しぐさ』について②

江戸しぐさ④「時泥棒をしない」

相手の都合を無視して、突然押しかけてきて、貴重な時間を奪っていく行為を、江戸の人は「時泥棒」といって何より嫌いました。お金は借りても、返せますが、無駄にした時間を取り返すことはできません。だから、絶対やってはいけないこととされたのです。

例えば、授業中に勝手なことをすることも、これにあてはまると思います。先生が注意する時間、授業はストップしてしまいます。それは他の子の授業の時間を盗んでいることになります。多くの人間が一緒に行動する時、その時間は自分一人のものではないということです。

 江戸しぐさ⑤「ねぎらいしぐさ」

 毎日食事ができるのも、学校に行けるのも、家族が働いているからです。あなたのために何かをしてくれる人がいる。そう思うと、素直に感謝できるのではないでしょうか。

 家族だけではありません。例えば、自分が欲しいものを買った時、お店の人は買ってくれて「ありがとうございます」と言いますが、買った方も、売ってくれて「ありがとう」です。好きな音楽や漫画を楽しんだ時は、楽しい作品をつくってくれて「ありがとう」。いろいろな幸福を感謝し、その気持ちを伝えたいですね。

さらに、江戸の人は物への感謝の気持ちも忘れず、「もったい大事」といって、まだ使えるものは形を変えて使い直すなどしました。

江戸しぐさ⑥「働く」は「傍楽」

働くことは、ただお金を稼ぐことだけでしょうか。江戸の人は働くことを「傍(はた)を楽(らく)にすること」と考えました。頭を働かせて動き、まわりの人を楽にさせてあげなさいという気持ちをこめて生まれた言葉です。

学校でも、給食当番や掃除当番、係や委員会の仕事など、「傍(はた)を楽(らく)にすること」がたくさんできます。「働かされる」ではなく、「自分から傍楽」という気持ちでできるとよいです。

 

(参考 学習研究社「みんなのマナーとルール⑥江戸しぐさ」)

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