校長室より

なぜ、「いただきます」「ごちそうさま」と言うのか?

給食試食会の校長あいさつで、「いただきます」「ごちそうさま」の意味についてお話しました。

 

食事を始める時の「いただきます」には、2つの意味があります。

 

1つ目は、食事に携わってくれた方々への感謝です。料理を作ってくれた方、配膳をしてくれた方、野菜を作ってくれた方、魚を獲ってくれた方など、その食事に携わってくれた方々へ感謝のこころを表しています。

 

2つめは、食材への感謝です。肉や魚はもちろんのこと、野菜や果物にも命があると考え、「○○の命を私の命にさせていただきます」とそれぞれの食材に感謝のこころを表しています。

 

食事を終わる時の「ごちそうさま」は、こんな意味があります。

 

「ごちそうさま」を漢字で書くと「御馳走様」。昔は今のように冷蔵庫もスーパーマーケットもありませんから、食材を揃えるのは大変なことでした。「馳走」は走りまわるという意味で、食事を出してもてなすために奔走する様子をあらわしています。

 

やがて、丁寧語の「御」をつけた「御馳走」にもてなすという意味が含まれるようになり、贅沢な料理をさすようにもなりました。

 

そして、いろいろと大変な思いをして食事を準備してくれた方への感謝を込めて「様」がつき、食事のあとに「御馳走様」「御馳走様でした」と挨拶するようになったのです。

 

昨日のあいさつでは、上記のように詳しくはお話できませんでしたが、是非、ご家庭でお子様に、「いただきます」「ごちそうさま」の意味を教えてほしいです。

もちろん、家族そろっての食事の場面にでも。