学校情報

四季のある国の心(学校集会)

 2学期最後の学校集会が、ひんやりした空気の中で行われました。校長先生のお話です。

 

 目をつぶりましょう。今から想像で「絵葉書」を作ります。

 日本の美しい景色を思い描いてください。山や川、海、空や雲。そこに木や花を組み合わせ、頭の中で1枚の絵葉書を作ってみましょう。

 まず、その景色を春にします。花が咲いているでしょうか。夏にします。空には入道雲が湧いていますか?次は秋。木の葉が赤くなっていますか?最後は冬。すべてが白い雪に覆われているのかもしれません。

 はい、目を開けてください。

 春、夏、秋、冬。日本はほかの国に較べて四季がはっきりしています。木や草、花の種類がとても多く、日本ほど虫が綺麗なな音色で鳴くところはないそうです。日本人は豊かな自然に恵まれ、ずうっと何千年もいきてきて、独特の「日本人の心」を持つようになりました。その心は、ちゃんとみなさんの中にも受け継がれています。

 確かめてみましょう。

 春の桜の光景を想像してみましょう。

 つぼみが大きくなり、五分咲き、八分咲きと順に開いていって、ついに見事な満開になる。さあ、花見だ!と思ったら、風にぱあっと散って、地面が花びらで白くなり、ふと気が付くと、木は緑の葉に覆われている。では聞きます。桜の花を見ると、嬉しくなりませんか?逆に風で花が散るのを見ると、なんだか悲しいような寂しいような気持ちになりませんか?そうなった人には、日本人の心が生まれている人です。

 次は秋の夜の虫の声。今度は音を想像してみましょう。

 いろいろな虫が鳴いています。部屋の中まで聞こえてきます。夜中じゅう、ずっと泣いています。そこで、窓をあけてみましょう。虫の声が一段と大きくなりました。「うるさい」と思ってすぐに窓を閉めてしまうのではなく、ちょっとの間でも聴き入ってしまう。こんな人も、日本人の心が生まれている人です。 このような「日本人の心」は、世界でも独特なのだそうです。日本人の心を大切にしていきたいですね。

 今年もあとわずかになりました。来週学校に来るのは2日間だけですので、実質今週が2学期の最後になります。学習のまとめや身の回りの整理整頓を計画的にしていますか?学校だけでなくみんなのおうちや地域、世の中全体も1年の締めくくりをして、新しい年を迎える準備をしています。

 

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 お話に先立って伝達表彰がありました。尾張旭市クリーンシティー推進運動の標語募集で入選した4年生SNさん、OHさん、YYさん。赤い羽根児童生徒作品コンクール書道の部で入選した4年生TYさんと同ポスターの部で佳作に生った2年生HEさん。そして手作り絵葉書コンクールの団体の部で優秀賞を得た4年生です。

 

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