6年

室町文化体験(6年生)

 現代、「日本風」「和風」の文化といわれるものの多くが、室町時代の成立とされます。華道や茶道などの所作や、床の間付きの建築様式など、室町時代に花開いた様々な文化が、今に継承されているのです。 歴史を学んでいる6年生が、総合的な学習の時間を活用し、狂言と水墨画を体験しました。2クラスが1時間ずつ、交替して両方を経験できました。

 

  鉛筆3.1.jpg  狂 言

 

 体育館で講師の鵜飼先生と向き合い、基本的な動きや声の出し方を学びました。扇子を持った手を腰に当て、摺り足で進んだり、両足を床につけたまま向きをかえたり。声の出し方は動物の鳴き声で練習しました。ニワトリは「東天紅」、ウグイスは「月星」。ちょっと気恥ずかしいけれど、大きな声で言える子も。動きをも言葉で表現し、大名が「そ~ろそろ」と歩き「吾は〇〇と申す者である」と名乗る一連の動きにも挑戦しました。

 「摺り足がなかなかうまくいかなかった」「おなかに力を入れて声を出すのが、なかなか難しい」と伝統文化の継承の大変さを感じたようでした。

 

室町体験狂言.jpg

 

  鉛筆3.1.jpg  水墨画

 

 図工室では講師の林先生が、まずお手本を見せてくださいました。真っ白い画仙紙が、みるみるうちに雪景色になりました。子ども達はニワトリの絵にチャレンジしました。小筆で口ばしや目、トサカを書いた後、大筆で身体や尾の羽の様子を表わします。墨の濃淡をうまく使えると、ニワトリの質感や躍動感が生き生きと表現できました。

 「講師の先生がすらすら描くから簡単そうに思えたけれど、自分がやるとなると、とてもとても」と感想を語ってくれました。

 

室町体験水墨画.jpg

 

 貴重な体験をさせていただきました。お二人の講師の先生、ありがとうございました。