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師走の語源は・・・?

 12月1日(月)の学校集会での校長先生のお話の中に、師走とは先生が走り回るほど忙しい月、という内容がありました。よく聞く話だけれど、由来はいかに?と思って調べてみると・・・

 1200年以上前の奈良時代に成立した万葉集に、「十二月(シハス)には 沫雪降ると 知らねかも 梅の花咲く 含めらずして」という歌があり、また、1300年近く前に成立した日本書紀には、「十有二月」と書いて「シハスと読ませる例があるそうです。 つまり、万葉・記紀の時代には数字の「十二」を書いて「シハス」と読ませており、「師走」とは書かれてはいないのです。従って「師走」は、後世の当て字ということになります。

 では「シハス」に「師走」の字を当てたのは・・・やはり年末の慌ただしさで、師匠(先生)や仏事で忙しい法師(導師でも可=お坊さん)も走る、というイメージがあるからでしょうか。この字が当てられるようになったのは、江戸時代、元禄年間以降と考えられるそうです。もっとも、現代の学校の先生は、12月ならずとも年がら年中バタバタと走り回っているのですが・・・

 

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