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「進撃の巨人」と「ワンピース」

昨年話題となった漫画に「進撃の巨人」があります。中学生にも人気があるようです。「NHK紅白歌合戦」でも、その主題歌が歌われ、映像の一部が映し出され、「何だこれ」と思われた人もいるかもしれません。人間を食べる巨人のため、人類が壁の中に閉じ込められた世界の物語で、その巨人と戦う少年・少女達が主人公です。巨人の姿はグロテスクに戯画化された大人の姿です。子どもを食い物にする大人と戦う子どもたちの話とも読み取れます。身近な児童虐待から、飢餓や戦争に苦しむ世界の子どもたちまで、子どもが大人の犠牲になっている世界、さらには地球環境破壊のような未来への不安というか大人が子どもの未来を奪っているとも感じられる世界。その世界の中で戦っている子どもたち。「進撃の巨人」の人気の背景には、そうした世界が無意識に反映されているのかもしれません。

一方、「ワンピース」という大人気漫画があります。主人公の麦わらの一味はみんな大人に助けられています。大人たちは彼らのために、片腕や片足、命までも犠牲にしています。子どもは本当に自分たちを守ってくれる大人を願っている、それがこの漫画の人気の背景なのかもしれません。

子どもたちに信頼される大人でありたいと思います。そして、子どもたちの未来を大切にしていきたいです。

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