今日は5時間目に、3年生と一緒に「ブックワールド」で本を読む機会がありました。本棚を眺めていると、分類「8類」のところに、詩の本がいくつか並んでいました。金子みすゞの詩集もその一つです。
その中にあったのが、「こだまでしょうか」という詩。
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと
「ばか」っていう。
相手の言葉が、そのまま自分に返ってくる「こだま」。
人と人との関わりも、少し似ているのかもしれません。こちらが笑顔で声をかければ、笑顔が返ってくる。優しい言葉をかければ、優しい言葉が返ってくる。きつい言葉を投げれば、相手の心も固くなってしまう。せっかく口にする言葉なら、「遊ぼう」「うれしいね」「ありがとう」……そんな言葉を選べる人でありたいなと思います。
高学年の本棚にも、詩の本を見つけました。八木重吉の「素朴な琴」です。
「秋の美しさに耐えかねて」琴が静かに鳴り出す…。
そんな趣のある詩です。
「こだま」と「琴」。
どちらも心の中で感じたものが、言葉や音となって外へ響いていくところに、何だか秘密があるように思いました。子どもたちも、毎日いろいろなものを感じています。友達の何気ない一言に喜んだり、季節の変化に気付いたり、誰かの優しさに心を動かされたり。そんな小さな「心の動き」が、言葉や表情、行動になって表れているのでしょう。
本棚の前で詩を眺めながら、ふと、子どもたちの姿を思い浮かべました。せっかくなら、学校中に「やさしいこだま」が響いていてほしい……などと、少し格好よく締めようと思ったのですが、今日はもう5時間目。
金子みすゞのように「遊ぼう!」と言ったら、先生方からどんな「こだま」が返ってくるか分かりませんので、今日は大人しく本を読むことにしました。
